結婚式でのスピーチは、大勢の人を前にして行うので、緊張しやすいものです。スピーチのマナーもしっかり確認しておかないと恥をかいてしまう可能性があるので気をつけましょう。

 

 

ということで今回は、結婚式スピーチを行う場合に注意すべきマナーや、実際にスピーチをする際の流れについて紹介していきます。スピーチを依頼された場合の参考にしてみてください。

 

スピーチの事前準備

スピーチをすることが決まったら、まずはしっかりと準備をすることが大切です。準備なしにスピーチを成功させることは難しいです。

原稿を作成し、自分で読み直す

スピーチは基本的に自分で作った原稿を見ながら話すことになります。そのため、スピーチをすることが決まったらまずどんなことを話すのか、原稿を作成しましょう。自分で考えるのが苦手だという場合には、友人などに相談して一緒に考えてもらうのも良いでしょう。

 

結婚式のスピーチで話すことは大まかに構成が決まっているので、まずはこちらを参考にしてみましょう。最初にお祝いの言葉を述べたら自分と新郎新婦の関係などの自己紹介を簡単に挟み、新郎新婦とのエピソードにつなげ、最後は新郎新婦にメッセージを送る形で締めます。

新郎新婦や友人に確認を取る

原稿ができたら、その原稿をまずは新郎新婦に確認しましょう。新郎新婦に確認を取るのは義務ではありませんが、もし新婦が妊娠をしていてそのことを挙式中に発表したいと考えている場合、スピーチで先に発表されると困ってしまいます。そのため、念のため内容については新郎新婦に確認を取っておいた方が無難です。

 

また、原稿は自分ではわかりやすい文章にしたつもりでも、他の人が聞いたらわかりにくいということもあります。新郎新婦の知り合いやそうでない人にそれぞれ原稿を読んでもらって、わかりにくいところがないかなどを確認することも大切です。

原稿を見ながら練習をする

スピーチはぶっつけ本番でできるものでもありません。原稿をしっかりと覚えたとしても、話し方なども練習してみないとわからないので、原稿ができたらまずは練習しましょう。原稿を見ながら声に出してスピーチの予行練習をすることで、抑揚のつけ方に気をつけたり、聞き取りやすい話し方などを考えて調整することができます。

 

ある程度練習をしておくことで、本番でも緊張しすぎることなくスピーチをすることができます。

 

結婚式でのスピーチのマナー

 

結婚式でのスピーチを頼まれた場合には、気をつけなければならないポイントもあります。

忌み言葉は使わない

結婚式などのおめでたい席にふさわしくない「忌み言葉」はスピーチにおいても控えるようにしましょう。

 

結婚式においては同じ文字を繰り返す重ね言葉や不吉な言葉、また別れを連想させるような言葉はタブーとされています。別れる、切れる、離れるといった別れの言葉、また悲しい、嫌う、悪、負ける、などといった不吉な言葉は使わないように気をつけてください。何度も繰り返すことを連想させる「再び」などの言葉もNGなので注意が必要です。

新郎新婦の暴露話はNG

結婚式のスピーチは新郎新婦との関係性などを話すのもポイントですが、新郎新婦の過去の恋愛話などの暴露はタブーです。これから二人で新しい人生を歩むという門出の席なので、過去を蒸し返すような話は控えましょう。

 

どれだけ親しくてもそのような話はフォーマルな結婚式の場ではふさわしくありません。話すなら内輪だけの時に、思い出としてするにとどめておきましょう。

フランクになりすぎない

友人代表のスピーチの場合、堅苦しいのが苦手だからといって普段の話し言葉のように話したくなる気持ちもわかりますが、結婚式は公式の儀式なので、友人同士のお喋りの場ではありません。スピーチをする場合にも言葉遣いに気をつけて、フランクになりすぎないように気をつけましょう。

 

オフィシャルな場なので、忌み言葉もそうですが言い回しについても気をつけましょう。

自分の話をメインにしない

結婚式の主役は新郎新婦です。しゃべることが好きでスピーチを引き受ける人もいるでしょうが、自分の話をし過ぎないように気をつけましょう。新郎新婦とのエピソードを話すのは良いのですが、そこから脱線して自分の話ばかりになってしまうと、聞いている方は「なんの話を聞かされているんだ?」となってしまいます。

 

自分の話は控えめにしつつ、新郎新婦の微笑ましいエピソードを紹介するのがおすすめです。

話は5分以内で終わらせる

スピーチで話したいことがたくさんあっても、トータルのスピーチ時間には気をつけなければなりません。基本的に結婚式のスピーチは5分以内に終わらせるのがマナーとされています。長くなりすぎると間延びして聞いている方も退屈してしまうので、会場の雰囲気も盛り下がってしまいます。

披露宴では様々な催しが用意されているので、スピーチが伸びるとそれらの進行にも影響を与えてしまいます。原稿の目安は約1600文字ほどでスピーチ時間5分ほどなので、この目安を守るようにしてください。

 

スピーチをする際の流れ

スピーチを行う場合には、会場できちんと流れに沿って進行させる必要があります。式辞に合わせて式場のスタッフが名前を呼び、スピーチを促すので、名前を呼ばれたらまずは着席した状態で軽く礼をして、同じ円卓の参列者にまず礼をしましょう。

 

スタッフがスピーチをする人の紹介をしてくれるので、それが終わったら立ち上がって参列者全体に向けて礼をします。姿勢を正してスピーチのマイクの前まで移動し、マイクの前でさらに一礼しましょう。マイクの前に立ったら新郎新婦の方を向き、「おめでとうございます」と言って一礼増します。

 

その後原稿を見ながらでも構わないのでスピーチを行い、ゲスト全体や新郎新婦を見ながらゆっくりと話をします。緊張すると早口になってしまいやすいので、普段よりもゆっくり話すよう心がけましょう。

 

スピーチが終わったら参列者に一礼し、その後新郎新婦やその両親の方を向いて一礼します。そのまま姿勢を正して自分の席に戻ったら、最後にもう一度礼をしてから着席してください。

 

 

まとめ

今回は、結婚式でスピーチをする際の流れやNGとなる内容などについて紹介してきました。緊張してしまうこともあるでしょうが、できる限り落ち着いてスピーチに臨むことで、丁寧で聞き取りやすいスピーチができ、参列者や新郎新婦に喜んでもらうことができます。

 

大役を任せられたという誇りを持って、楽しく明るいスピーチを心がけましょう。